展覧会

佐賀大学美術館企画展 あらわすいとなみ Vol.1 kioku手芸館「たんす」

佐賀大学美術館企画展 あらわすいとなみ Vol.1 kioku手芸館「たんす」

 佐賀県にある佐賀大学美術館にて、「たんす」の活動を紹介する展覧会が開催されます。
開館から12年を迎え、今や「たんす」の共同運営者ともなった地域の女性たち。本人自身の想像をも超える表現への欲求やものづくりへの探究心を日々高めています。
「ものづくり」を通じて、異なった世代や文化的背景をもつ人々の多様な価値観や考え方を認め合い、ともに自由になり学び合える関係・場づくりを心がけてきました。そんな日々の活動の一端に触れていただける機会になれば幸いです。

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 佐賀大学美術館では、社会における芸術の役割について、より実生活に近い視点から考えることを目的とした展覧会シリーズ「あらわすいとなみ」を開催します。社会の中で継続的なアートプロジェクト(または、アートプロジェクトを自称しないが、表現を介した社会活動)を行っている個人・団体を招聘し、その活動を紹介します。

 アートは古くから、社会変化を促すための有効な方法として、社会運動や活動に用いられてきました。日本では、1990年代頃から「アートプロジェクト」という言葉が使われ始め、他者との共同制作やワークショップ、または地域づくりなど、様々な広がりを持つ共創的活動とされ、全国各地で大小さまざまなプロジェクトが展開されています。
 本展においては、個人やグループの作品としてではなく、主に特定の地域や対象と継続的に行われている活動に目を向けて紹介し、芸術や表現がもたらす社会的意義について再考する場となることを目指します。

 第1回目は、大阪市西成区山王にある元タンス店を活用し、地域のコミュニティ形成を行いながら創造活動を行う「kioku手芸館たんす」を紹介します。不要となった素材を活用し、地域の女性たちの手仕事によるプロダクトの制作を行ったり、アーティストらと共同して商品開発を行うなど、モノづくりやアートを媒介としたユニークな活動を続けています。展示では、「kioku手芸館たんす」の活動として、美術家の西尾美也と地域の女性たちとの共同制作で立ち上げたファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」の取り組みを中心に紹介します。
 
 
【開催概要】

会期:2024年11月29日(金)~2025年2月2日(日)
会場:佐賀大学美術館 小展示室・歴史展示スペース
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(祝日の場合、翌火曜日休館)、年末年始(12月28日~1月5日)、2025年1月18日(土)、19日(日)
観覧料:無料

主催:佐賀大学美術館
協力:東京藝術大学西尾美也研究室
企画:五十嵐純(佐賀大学美術館 学芸員)
 
 
【関連イベント】

①『トーク:あらわすいとなみとたんすについて』
講師:西尾美也(アーティスト、東京芸術大学准教授)、松尾真由子・高岩みのり(一般社団法人brk collective)
日時:2024年12月14日(土)14時~15時半
会場:佐賀大学美術館
参加:無料、先着20名、11月12日(火)より事前申込制(TEL:0952-28-8333)
 
②『出張「たんす」:ものづくり工房』
不要になった生地や糸をつかって、普段「たんす」で行われている作業を体験いただけます。
日時:12月14日(土) 16時から17時、12月15日(日)13時~17時 ※入退場自由
会場:佐賀大学美術館 歴史展示スペース
参加:無料、事前申し込み不要
当日会場にお越しください。
 
③『担当学芸員による展覧会解説』
日時: 2024年12月7日(土)13時~/2025年1月12日(日)13時~
同時開催中の「SUAM/ROOT Vol.2 黒木由美 -♮-」展と合わせて行います。
参加費・申し込み:不要
当日会場にお越しください。
 
 
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詳細:https://museum.saga-u.ac.jp/exhibition/2060

 
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