NISHINARI YOSHIO

NISHINARI YOSHIO|いのち輝く未来社会のファッションショー

NISHINARI YOSHIO|いのち輝く未来社会のファッションショー

「NISHINARI YOSHIO」は、美術家の⻄尾美也と、手芸を媒介にした創造の場「kioku手芸館 たんす」に通う地域の高齢女性との2018年から続く共同制作を、ファッションブランドとして社会に実装するアートプロジェクトです。⻄尾と女性たちとの予期せぬズレをコンセプトの一つに、作業着=日常を生きるための服を提案し、誰もが服づくりに携わる場を地域の中に定着させていくことをめざしています。
今回「NISHINARI YOSHIO」としては初の試みとなるファッションショーを開催します。具体的には、地域の集会所を会場に「たんす」の参加者である高齢者や海外からの移住者、留学生がモデルとなり、これまでに生み出された洋服や、ワークショップなどで制作したアイテムも取り入れることでアート×福祉による誰もが孤立しない共生社会の実現をファッションショーという形で表現します。

▷プレスリリースはこちら《2025/9/23更新》[PDF]

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NISHINARI YOSHIO
いのち輝く未来社会のファッションショー

A Fashion Show:Designing Future Society for Our Lives
Buổi trình diễn thời trang: Một xã hội tương lai nơi cuộc sống toả sáng
時裝秀:眾生閃耀的未來社會

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開催概要:

日時:2025年10月5日(日) ① 13:30-14:00 ② 15:30-16:00
会場:山王集会所(大阪市西成区山王2-10-24 阪神高速高架下)map
   Sanno Community Center (2-10-24 Sanno)
   Bên trong trung tâm tập trung Sanno
*座席定員:各回45名(要申込/立ち見の場合は申込不要)
*雨天決行

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お申し込み方法:

座席での観覧をご希望の方は、開催日前日までに、お名前・人数を明記のうえ、応募フォームよりお申込みください。
応募フォーム

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クレジット:

プロデューサー:西尾美也
演出・構成:おかだゆみ
作曲・サウンドデザイン:Kani Ningen
音響スタッフ:菊池航
舞台監督:小林夢祈
ヘアメイク:田城尚美
制作:松尾真由子、高岩みのり、長谷川亮徳、田城照兜、堤悠、川本早花
記録:片山達貴、金サジ、小川美陽
ビジュアルデザイン:堤拓也

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プロフィール:

NISHINARI YOSHIO
美術家の西尾美也と大阪市西成区山王にあるkioku手芸館「たんす」 に集まる地域の女性たちとの共同制作により2018年に立ち上げた西成発のファッションブランド。地域の女性たちによる予想を裏切るアレンジや発想の飛躍、西尾が考えるイメージとの齟齬など、予期せぬズレをコンセプトの一つに、作業着=日常を生きるための服を提案している。NISHINARI YOSHIOの商品は、「身近な人を想定し、その人への思いやりをデザインする」や「自分の人生を表す最後に着たい3着をデザインする」といった西尾からメンバーに出されるお題から生まれたもの。「たんす」に集まる不要になった生地を活用し、1点ごとに布違いで制作していることも特徴のひとつである。2023年より地域に急速に増えつつあるベトナム人コミュニティと服づくりのワークショップを実施している。
既存の日常の行為としての「装い」に介入していくことで、社会に新しいコミュニケーションを生み出すこと、誰もが服づくりに携わる場を地域の中に定着させていくことをめざしている。また、大量に生産・消費される既存のファッションへの批判的態度としての表現活動でもあり、アートとファッションの領域を横断しながら新たな表現手法を開拓し、社会に広く発信していくための実験でもある。
これまでの活動に、阪急メンズ大阪(2018)、あべのハルカス(2019,2024)、西武池袋本店(2022,2023)、仙台フォーラス(2022)などの商業施設での展示販売のほか、グループ展「Study:大阪関西国際芸術祭」(2022,2023,2025/大阪)、「だれもが文化でつながるサマーセッション2023」(2023/東京)、個展「最後のファッション」(2022/仙台)、「最後のオプション」(2023/大阪)、「あらわすいとなみ vol.1 kioku手芸館 たんす」(2024/佐賀)などがある。https://nishinariyoshio.com

西尾美也(にしおよしなり)
1982年奈良県生まれ。美術家。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で展開。近年は「学び合いとしてのアート」をテーマに、様々なアートプロジェクトやキュレトリアルワークを通して、アートが社会に果たす役割について実践的に探究している。主著に『装いは内破する』(左右社)、『美術は教育』(現代企画室)がある。https://yoshinarinishio.net/

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主催:東京藝術大学西尾美也研究室
共催:一般社団法人brk collective
助成:東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト/共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点
協賛:タカラベルモント株式会社
協力:大阪関西国際芸術祭実行委員会/NPO法人日越支援会/社会福祉法人山王みどり会/愛の家 小規模多機能型居宅介護 大阪松/山王訪問看護ステーション/NPO法人釜ヶ崎支援機構/山王連合振興町会