トーク+ワークショップ

NISHINARI YOSHIO トーク+ワークショップ 「手をうごかし ともにいること -服づくりを通じた多文化共生-」

NISHINARI YOSHIO トーク+ワークショップ 「手をうごかし ともにいること -服づくりを通じた多文化共生-」

「NISHINARI YOSHIO」では、2023年度から取り組む外国人住民とのプロジェクトについて、記録映像や写真、これまで制作した洋服の展示を交え、活動報告を兼ねたトーク+ワークショップを開催します。
「NISHINARI YOSHIO」の活動拠点がある大阪市西成区は、近年急速に中国・東南アジアからの外国人住民が増加傾向にあります。外国系のカラオケ居酒屋や飲食店、食材店も増えつつあり、今後ますます地域の状況は多様化していくことが予想されます。
美術家・西尾美也と地域の女性たちとの共同制作で立ち上げたファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」では、彼/彼女らとの接点として「ファッション」はひとつの可能性があると考えました。外国人との文化や生活習慣の違いがネガティブな印象として語られがちななか、ものづくりを通じて、文化や世代、言語を超えた創造的なコミュニケーションから生まれるズレをポジティブにとらえ、ブランドの新たな展開に着手します。
本企画では、プロジェクトに協力いただいたNPO法人日越支援会のメンバーをトークゲストに迎え、調査から見えてきた西成区の外国人住民の動向や実態を報告いただきます。ワークショップでは、実際に手を動かし、ともにつくる時間を共有します。今後期待される新しい地域共生社会づくりに向け、アート/文化の役割について視座を高める機会とします。

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【開催概要】

日 時:2025年3月9日(日) 13:30-16:30(開場:13:00)
会 場:山王集会所(大阪市西成区山王2-10-24)*map
アクセス:大阪メトロ 御堂筋線/堺筋線「動物園前駅」②番出口より徒歩5分(阪神高速高架下)
参加費:無料
定 員:30名(要申込)
*当日は、トークの前後の時間帯で(12:30-13:30/16:30-18:00)「たんす」をオープンします。
 「NISHINARI YOSHIO」のショップも合わせてご覧ください。
 
タイムスケジュール

13:30-14:10|トーク1「ふだん着と顔の見える関係が織りなす西成の未来図」 
船岡敏和、ジャップ・ティ・ビック・ゴック(NPO法人日越支援会)

14:10-14:50|トーク2「2年間の活動報告」
西尾美也(美術家)、松尾真由子(kioku手芸館「たんす」)

15:00-16:30|ワークショップ「Storyscape」
西尾美也が提案する独自の服づくりワークショップを参加者の皆さんと共に体験するプログラム。「服には見えない物語が隠れている」というコンセプトのもと、事前に準備した古着それぞれの思い出を日本語/ベトナム語の2か国語の文字にして服の表面に刺繍を施します。「NISHINARIYOSHIO」のメンバーがサポートしますので、未経験の方も安心してご参加いただけます。(古着や裁縫道具はこちらで準備します)
 
お申し込み方法
開催日前日までに、お名前・人数を明記のうえ、応募フォームよりお申込みください。
応募フォーム
 
 
プロフィール

NISHINARI YOSHIO
美術家の西尾美也と大阪市西成区にある元タンス店を活用した創造活動拠点「kioku手芸館 たんす」に集まる地域の女性たちとの共同制作により2018年に立ち上げた西成発のファッションブランド。地域の女性たちの予想を裏切るアレンジや発想の飛躍、西尾が考えるイメージとの齟齬など、予期せぬズレをコンセプトの一つに、作業着=日常を生きるための服を提案している。商品は、「身近な人への思いやり」や「自分の人生を表す最後に着たい3着」といった西尾からメンバーに出されるお題からデザインされたもの。不要になった生地を活用し、1点ごとに布違いで制作していることも特徴である。既存の日常の行為としての「装い」に介入していくことで、社会に新しいコミュニケーションを生み出すこと、誰もが服づくりに携わる場を地域の中に定着させていくことをめざしている。また、大量に生産・消費される既存のファッションへの批判的態度としての表現活動でもあり、アートとファッションの領域を横断しながら新たな表現手法を開拓し、社会に広く発信していくための実験でもある。
 
西尾美也
1982年奈良県生まれ。美術家。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で展開。近年は「学び合いとしてのアート」をテーマに、様々なアートプロジェクトやキュレトリアルワークを通して、アートが社会に果たす役割について実践的に探究している。主著に『装いは内破する』(左右社)、『美術は教育』(現代企画室)がある。
https://yoshinarinishio.net/
 
NPO法人日越支援会
2023年2月に西成区で設立。言語や文化・生活習慣、考え方が異なる外国人と日本人が共に地域で暮らす一員として 交流と理解を深めるため、ベトナム人をはじめ全ての外国人が安心して暮らせるようにライフステー ジやライフサイクルに応じたサポート、外国人の雇用や人権を守る活動に加え、地域の人々と協働して、日本と世界をパートナーシップで結ぶ架け橋となり、誰もが生き生き活躍できる多文化「ふだん着地域共生」社会に挑戦している。
https://www.npo-jpvn.com/ja
 
 
主催:一般社団法人brk collective
協力:NPO法人日越支援会
助成:大阪市助成事業

写真:麥生田兵吾
デザイン:髙橋静香(KUSUNOKI WORKS +design)
 
 
▶︎ チラシ ダウンロード(PDF)